好きを私にください。
・。+* 和樹 *+。・


隣で寝てる、バカなガキ。

俺は昨日の賭けを思い出して、頭を捻る。


正直こんな賭けはどうでもいいが、彼女をフった理由を話すのは真っ平ゴメンだから、仕方なく。

コイツの場合、何がなんでも賭けをさせようとしてくるんだろうな。


「好きな奴…ね。」


分かるかよ。


いるって前提で考えても、誰か当てろってところまで言って来るって事は、ソイツは少なくとも塾内の奴だ。

誰だ?


コイツが仲良い奴…。



何人か出てくるものの、皆…悩ましい。


コイツ、どんだけ男子とよくいんだよ。

よく男子と喋ってるコイツ。


しかも偏りもなく。
態度じゃ分かんねぇし…案外難しい賭けだな。


コイツ、男好きとか?

…いや、考えすぎか。


にしても、俺もやっちゃったな。

有り得ねぇ。


これ、俺勝つの難しい。

マジで言う羽目になるかも…。


それだけは逃れないと…。


俺はチラッと菅田さんを見た。




コイツが傷つくだけだ…。



何が何でも、この賭け、勝ってやる…。





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