好きを私にください。
「ふ~ん?」

「ほ、本当本当!!!」


ギャーッ!!!


「んじゃ、勝敗を聞かせてもらおうか?」

「うっ…。」


ど、どどどどどうしよぉ~~~!!!


「あっ、そのっ…えと…。」


ニッコニコした先生。


「~~~っ、人が多すぎて言えません!!!」


こうなったら…さっさと帰ってやる!!


「あっそぉ?別に皆が帰るまで駐輪場で待ってやってもいいけど?」


何この余裕!!!

ムッカつく~~~~~!!!!!


「何お前睨んでんだ!!」

「先生のバーカ!!!チビチビチビー!!!!」


そう言ってあたしは走った。

へんっ、あたしはスニーカーなんだい!!


パッと後ろを振り返ると、余裕な顔して歩いて来る先生。


「~。」


嫌なの!!

あたしは自転車の鍵を開けて帰る準備万端で自転車に跨った。


「何帰る気満々なんだよ~!!!」


ってカゴを引っ掴まれて動けなくなった。


「キャーッ!!」

「うっせえよ!」


どんだけ勝敗が聞きたいんだよ!!


「帰らせろーー!!」

「ずるいぞアンタ!」
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