好きを私にください。
・。+* 和樹 *+。・


「最悪、アイツ…。」


逃げやがった。

しかも何気痛ぇよ。


でも、賭けには勝ったな…。

つか、分かりやすいんだよ、アイツ…。


俺は塾に戻りながら思った。


あの日…泣いてた日だって…

“先生…。”

そう呟いてた。


とか、まぁいろいろ当てはめて考えてくと、俺にしかなんねんだよな。


自意識過剰とか…言ってくれんじゃん。

俺だってそう思った。


ふざけではないけど…分かんなかったから最終手段みたいな感じだった。

のに…


“そうだよッ!!”


逃げるとかずるいだろ。
しかも…涙目だったし。


もう、決まりだな、アイツ…。



覚えてろよ。

アイツに言ってやるか…

“ざまあみろ”って。


…言わねぇとな。



…地味に楽しみ。


「お疲れ様で~す。」


そう先生たちに声をかける。


俺はすぐにメールを打った。

返事はすぐに来た。



本当、暇な奴…。


準備はできた。


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