僕らの居場所。
小さい頃から涼介はこんなんだった。
保育園のお昼寝の時間はいつになっても起きなかったし、
小学校の夏休みの宿題なんかは毎年8月31日に平然とした顔でやってたし、
休みの日は部屋でゴロゴロしてるだけ。
だけどスイッチ入ると能力を発揮するらしく、
運動会では大活躍、
部活の助っ人として試合に出ることもしばしば、
成績はいつも何故か学年上位、
もらったラブレターやバレンタインチョコは数知れず。
告白された回数も数知れず。
だけど彼女ナシ。
俺とひかるだけ知っている涼介の真実なのだ。