僕らの居場所。



小さい頃から涼介はこんなんだった。


保育園のお昼寝の時間はいつになっても起きなかったし、


小学校の夏休みの宿題なんかは毎年8月31日に平然とした顔でやってたし、


休みの日は部屋でゴロゴロしてるだけ。



だけどスイッチ入ると能力を発揮するらしく、



運動会では大活躍、

部活の助っ人として試合に出ることもしばしば、


成績はいつも何故か学年上位、


もらったラブレターやバレンタインチョコは数知れず。


告白された回数も数知れず。


だけど彼女ナシ。




俺とひかるだけ知っている涼介の真実なのだ。


< 9 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop