不器用なシタゴコロ
お昼を食べた後は。
パーク内にある遊園地で遊んで。
はしゃいで、笑って…。
楽しい時間はあっという間だった。
気が付いたら。
まだ空は明るいし、空気も熱さが残っているのに。
差している時間は夕方になっている。
「今からゆっくり戻れば暗くなる頃に着くし。…そしたら飲も?」
車に向かって駐車場を歩きながら。
ケータイで時間を見たとーやクンが言う。
「飲むのは大歓迎だけど…。とーやクン、車でしょ?」
「ゆずサンが運転してくれれば俺、飲めるし」
「それじゃ私が飲めないじゃん!!」
飲みに誘われたのに。
また飲めないとかありえないし。
…今度は飲ませて頂きますから。
「ゆずサンちって、待ち合わせたコンビニから近いの?」
「んー…近い、かな?」
「…ならいいんだ」
…とーやクンがなんでそんなことを聞いたのか。
それがわかるのは。
あと数時間後のこと…。