不器用なシタゴコロ

2sbBのﾒﾝﾊﾞｰは。

順番に個人撮影とｲﾝﾀﾋﾞｭｰを受けるらしく。

右奥では撮影。

左奥ではｲﾝﾀﾋﾞｭｰ。

残りのﾒﾝﾊﾞｰは。

飲み物を飲んだり、ﾘﾗｯｸｽした絡みの撮影だったりと。

忙しないようなゆったりしているような。

不思議な時間が動きだした。





私たちは、というと。

仕事と言っても。

特にｵｰﾀﾞｰをとることもなく。

出来上がった料理をｷｯﾁﾝからﾃｰﾌﾞﾙへ運ぶだけ。



…正直“ﾋﾏ”だった。





「ﾓﾓくん、目線こっちくれる？」

「…うん、もう1枚!!」





個人撮影はﾓﾓｸﾝがしてて。

手持ちぶさたなせいもあってか。

視線が自然とそっちに向いた。





斜めから見つめる誘うような瞳。

ｸﾞﾗｽを手にして縁に唇を寄せる。





なんか…。

艶めかしいというか、色気振りまいてるというか…。





ｳﾁのお店のｸﾞﾗｽも。

持つ人によっては、あんな妖しく見えるんだね…。