不器用なシタゴコロ
vol.11
ライブの幕を開けたのは。
ゆったりとしたバラードでも激しいROCKでもない。
夏らしく。
弾けてPOPなノリのいい曲。
すごい、すごい…ッ!!
ライブってこんなに迫力あるの?!
私は。
最初のイントロだけで引き込まれてしまった。
CDで聴いてるのとは違う生の音。
その迫力は圧倒的なもので。
観ている人間を瞬間的に引き込んだ。
ステージ中央には跳んだり跳ねたりしてるミズキクン。
向かって右はケイチャン。
ミズキクンの後ろに亮チャン。
そして。
目の前にはとーやクンがいる。
目の前だもん。
絶対気付いてる。
でも。
そんなことどうでもよくなるくらい。
ステージで光を浴びる彼らに。
私は夢中になっていた。