不器用なシタゴコロ
「…悪ぃ遅くなった」
「…連れてきた?」
「ん、連れてきた」
いつかと同じように。
ミズキクンの後をついて入ったお店は。
オリエンタルな感じの創作レストラン。
案内された奥の部屋には。
フツーに2sbBのメンバーがいた。
『…お疲れ、さまデス…』
「ゆずチャン、昨日はありがとね」
「お疲れ〜」
座っているケイチャン、亮チャンが私を見上げながら声をかけてくれる。
ここまでは前とほぼ一緒。
でも。
前と違っていたのは。
「とりあえず、座りな?」
『う、うん…』
座るように促してくれたのはミズキクンで。
「な…ッ!!なんで柚…?!」
とーやクンが鳩が豆鉄砲食らったような顔をして。
私を見上げていたことだった。