不器用なシタゴコロ

「…2sbBのメンバーもそう思ってくれてるかな…?」

「思ってるよ」





とーやクンのその言葉に調子にのった私は。

この後また2sbBを語り始めてしまった。





とーやクンが2sbBを知ってたってことだけでも、ものすごくテンション上がったのに。

私の気持ちを否定せずに聞いてくれたから。

余計に止まらなかった。





好きな曲。

好きなフレーズ。

深夜のTVでのインタビュー。

ライブに行きたいけどなかなか行けないこと。





とーやクンは笑いながら聞いてくれた。





でも。

さらにエスカレートした私が。

メンバーの中でいちばん好きな“モモクン”について語りだしたとき。





「…それはちょっと…」





そう言って。

とーやクンは片手で私を制し。

若干呆れた気味にため息を吐いた。



 

< 61 / 340 >

この作品をシェア

pagetop