不器用なシタゴコロ
「…2sbBのメンバーもそう思ってくれてるかな…?」
「思ってるよ」
とーやクンのその言葉に調子にのった私は。
この後また2sbBを語り始めてしまった。
とーやクンが2sbBを知ってたってことだけでも、ものすごくテンション上がったのに。
私の気持ちを否定せずに聞いてくれたから。
余計に止まらなかった。
好きな曲。
好きなフレーズ。
深夜のTVでのインタビュー。
ライブに行きたいけどなかなか行けないこと。
とーやクンは笑いながら聞いてくれた。
でも。
さらにエスカレートした私が。
メンバーの中でいちばん好きな“モモクン”について語りだしたとき。
「…それはちょっと…」
そう言って。
とーやクンは片手で私を制し。
若干呆れた気味にため息を吐いた。