不器用なシタゴコロ
…って、私!!
なんて想像してるんだっ!!
とーやクンが細マッチョだろうがなんだろうがいーじゃない。
勝手に熱くなる顔が恥ずかしくて。
頬に手を充てた。
「…ゆずサン?」
「は、はいっ?!」
突然、目の前に現れたとーやクンの顔に。
また顔の熱が上がる。
「顔、赤いけど…大丈夫?」
「だ、大丈夫っ!!」
「そ?ならいいけど」
…そんな至近距離に来られたら。
よけい熱くなるってば。
まさかそんなことを考えてるなんて。
微塵にも思ってないだろうとーやクンは。
“ニッコリ”。
ちょっとわざとらしいくらいの笑みを見せた。
そして。
「じゃ、罰ゲーム…やってもらおうかな…?」
そう言って。
私の熱くなった頬に手を充てた。