good good morning sun
僕の爪が割れ血が出てる事に気付いた人は痛々しい顔をして去った


ついに腕の疲れ、指の痛みに耐えられなくなった僕は弾くのを止めた

そして

「俺は人間だ」

喋った

「あんたも」
「あんたも」
「誰も」
「一人の人間だ、一つでしかないが、一つしかないよ」
「一つの枠に納まるはずがない」
「普通?」
「常識?」
「縛り付ける事?」
「縛り付けられる事?」
「縛り付けられない事?」
「それが自由と言うの?」
「自由をちらつかせて、勘違いして、自分の本当の自由を捨てるな」


僕の体に電気が走った


そしてすぐに意識が飛んだ
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