金縛り天国
部屋に入ると同時に涙腺が緩む。
ベットに横になり、
天井を見上げるとまた涙が頬を伝う。
あたし最近泣いてばかりだね。
何であたしの涙は枯れないんだろう?
泣いても泣いてもまだ流れる。
涙の意味さえ今のあたしにはもう分からない。
いや、
分かりたくない。
―ねぇ
今、あなたは何をしてるの?
誰を想っているの?
あたしはもうあなたの中にはいないの?
それとも…
最初からあたしなんかいなかった?
あたしからはまだあなたの切なそうに笑う横顔が消えないよぅ…。―
泣き疲れて
涙も枯れた頃
あたしはいつの間にかまた眠りについていた。