金縛り天国
「音羽~♪」
もう習慣になりつつある瑠衣のモーニングコール。
まぁ瑠衣が嫌いな訳じゃないし
友達なんてものがあたしにいる訳でもないから
別に良いんだけどね。
でも今日はいつもちょっと違ってた。
「あれ?音羽顔色良くないけど大丈夫?」
あたしの異変に誰よりも先に気付いてくれる瑠衣。
え?顔色悪い?
気のせいじゃないかな?
「別にそんな事無いから大丈夫」
テキトーに返すあたし。
確かに軽く立ち眩みはするけど
貧血か何かだろうし大した事無いと思うし。