金縛り天国
一人歩いて帰るあたし。
辺りも暗くなっていた。
ふと交差点の横の喫茶店を見ると
そこにいたのは…
…あの人。
隣には凄く綺麗な大人っぽい女の人。
笑ってる。
あたしの知らない笑顔で笑ってる。
その女の人には向けて笑ってた。
あの時の言葉が脳裏をよぎる。
そっか。
この人が…。
悔しいけど確かにあたしより
よっぽど綺麗で魅力がある。
そう思えば思うほど
もう流れないと思っていた
涙が止まらなかった。