ミルクティー
さすがに入り口で話しすぎたのか、龍はムスッとしだした。

「おい、いつまで話してんだよ。花火始まるだろ…」

「そーだね。莉緒嬢、紗希嬢、行こうか?」

…また龍だけ言わないし。もう慣れたよこのパターン。

「なんでいっつも俺だけ言わねーんだよ」

「あーはいはい!侑斗も中村君も喧嘩しない!」

さすが紗希っ!頼りになるっ!

「…チッ、莉緒。行くぞ」

いきなり手をつかまれ引っ張られた。

「うぇ!?…あ、紗希!またあとで旅館で話そうねー」

「うん!楽しんできてねー」

…どうしよう。うぇ!?って言っちゃったよ。絶対、何コイツって思われたよ。

「…うぇ?」
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