ミルクティー
景色は最高!…でも、誰もいない。岩場だった。

「うん!人もいないし、いいよっ!」

けっこう岩に上るまでが急で、龍に上から引っ張ってもらったりしてなんとか上ったあたし。

ちょうど岩に座った頃、花火が上がりだした。

赤や青、いろんな色の花火が上がり、あたしはついつい、はしゃいでしまう。

「ねぇっ!龍!花火でっかいねっ!凄く綺麗…!」

「…そうだな」

…相変わらずテンションが低い龍。ちゃんと楽しんでるのかな…?

「…龍?旅館に帰りたいなら帰ってもいいんだよ…?無理に観なくても」

「あ?んなことねーよ」

…そうなの?なんか分かりづらい。

花火はおよそ1時間上がり続ける。

まだ5分しかたっていない。

紗希たちも、ちゃんと楽しんでるかな?侑斗はちゃんと告れたかな?

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