ミルクティー

それから花火が終わるまで2人だけで、静かに花火を観ていた。

「…花火終わったし、帰るか」

「そうだね、あの…携帯…」

返してほしいなぁ…なんて。なんか言いづらい雰囲気だよ。

また手を引っ張られ旅館に帰ることに。

でも、彼女だから普通なんだよね。これが。

旅館に着いた頃には、もう8時を過ぎていた。

一度、あたし達は別れてあたしは部屋に戻った。

すると、紗希がﾆｺﾆｺしながらあたしに飛びついてきた。

「莉緒ー！もうねっ！侑斗が！優しいし、かっこいいの！！」

「へ、へぇ…」

紗希…相当興奮してる。やっぱり付き合えたこと嬉しいんだね。

「だってね！侑斗があんまり女子と遊ばなくなったのも私のためだって言ってくれたし！」

「あ、やっぱりそうだったんだ」

「え？どういうこと？」