ミルクティー
「んだよ。そんなことかよ…」

そんなことって…!かなり重要なことなんだけど…。

「莉緒。今日はあの海に浮いてる島まで行くぞ」

「はい!?…浮き輪ないからあそこまでは行けないよ」

だって、100メートルくらいは距離あるよ?きっと深いよ?

「…人間やればできるもんだ」

そういって、パーカーや携帯をロッカーに置いて、ゆっくり海の中に入っていくあたし達。

「龍!やっぱり無理だって!あたしまだ死にたくない!」

「なんでこんくらいで死ぬんだよ。昨日だってちゃんと泳げてただろ?大丈夫だ」

いやいや、昨日とは明らかに距離が違うでしょ!

「って!龍!泳いでいかないで!あたしを水の中で1人にしないで!」

龍は5メートルくらい前に進んでいた。

「待って!」
< 125 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop