ミルクティー
30分後。ようやくついたあたし。さすがにもうくたくた。

「莉緒…。いい加減泳げるようになれよ。おせーよ」

「この距離を泳ぐので精一杯なんですっ!」

どんだけ泳ぐの速いの?神様はなんであたしを泳げないようにしたの!?

「あー、莉緒と中村君だー♪やっほー。もう12時だよー?」

じゅ…12時!?確か…9時30分ごろには島についてたから…。

「…けっこういたんだな。俺たち」

「そうだね…」

あれ?そういえば侑斗がいない?

「紗希ー…って莉緒嬢!…と中村」

「…俺をオマケみたいに言うんじゃねーよ」

あーぁ。またこのパターン…。

「ちょ、侑斗!莉緒。私達さ、旅館に戻るねー。中村君と楽しんでね♪」

そういって侑斗を引っ張りながら旅館に帰りだした紗希達。
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