ミルクティー
「はい、前田さん、好きなところに自分の名前を書いて」

紗希はあみだくじに自分の名前を書いていた。そしてあたしの番。

「桐谷さんも、自分の名前書いて」

あたしはめんどくさかったから紗希の隣に書いた。

しばらくして全員書きおわったらしく、委員長が1人ずつ繋げていく。

「このあみだくじで決まったことに文句はつけないでくださいね」

クラス全員が「はーい」と言った。そうして発表を始めた。

「…山田さんは、接客の…チェシャ猫!…霜月君は…」

「お!俺の番?何になるのかな~?」

「…接客の、白雪姫!」

「は…?」

クラス中が大笑い。男が女のコスプレをするんだから。紗希も大爆笑。

「うわー…文句は言わないけど、恥ずかしいかも…」

…だと、思うよ?スカートをはくってことだもんね。
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