ミルクティー
出してないのに…。というか、なんなの?

「あの、そういう用ならあたし、戻るね」

そう言って横を通過ぎようとしたとき…

「ふざけんじゃねーよ!」

という声とともにまた引っ張られ、壁際に戻された。

「…っ」

頭、壁にぶつけちゃったよ…。

「とにかく、お前は1回おしおきしないと分からないみてーだからな」

と言って、周りの女子達は金属バットを持ち出してきた。

「お前の顔をちょっと殴らせてもらうから」

これで侑斗にも中村龍にも構ってもらえないでしょ、と笑いながら言っている。

「や…やめて!あたし、何もしてないし!」

「なんと言おうとやめねーよ!やれっ」

一斉に女子たちがあたしの顔に向かってバットを振り下ろしてきた。

「…っっ」

怖くて涙目になりながら目をギュッと瞑った。
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