ミルクティー
ガラッ

「先生っ!居ますか!霜月君が…っ、霜月君が…っ」

もう涙目になりながら必死に叫ぶあたし。

「あれ?返事ないね。じゃあ莉緒嬢…俺の看病してよ」

本来なら断るけど、今回ばかりはあたしが悪いから仕方なく

「うん…さっきはごめんね…」

「ははっ、良い子だねー。さっきは怖かったでしょ?」

あいつら、俺のこと好きだからさー。って自分で言うのか。って思ったけど、あえてツッコまないあたし。

「ありがと…、助けてくれて」

とりあえず湿布をペタッと霜月君の手に貼り付ける。

「いってぇー…、じゃあさ、今日の放課後デートしてくれるよね?今のお礼だと思ってさ」

こ、断れない…っ、どうしよう…。

「ねぇ、どうなの?…ダメ?」

子犬のような目でジッとあたしを見てくる。
さすが、2大イケメンと言われるだけあってちょっと緊張する。

「いっ…いいよ。でも、あんまり無理はしないでね」

「マジで!じゃあ放課後すぐに行こうねー」

「あ、あとまたあいつらに何かされたら言って?助けるからさ」

「じゃ、あたしは授業に行かないとさすがにヤバいから」
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