ミルクティー
「莉緒嬢ー♪」

教室から侑斗が出てきた。

「侑斗?どうしたの?龍は?」

「いやー、それがさ、あのギャル達が気に入っちゃって…中村じゃなきゃ帰るって言うもんだから」

「そっか」

龍、人気だなぁ。

「あーここじゃね?童話喫茶って!入ってみよーぜ」

「可愛い子いんのかなー?」

今度は男のお客さん。

あたしは侑斗と声を合わせて「いらっしゃいませ」と言った。

「おっ!さっそく可愛い子発見♪ねぇ、うさぎちゃん名前は?」

「あ、あたしですか?…莉緒ですけど」
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