ミルクティー
カランカラン

店内に入るとカップルがけっこういて、あたしにはちょっと居づらい雰囲気だったり。

「いらっしゃいませ!2名様ですか?窓際の席にご案内します」

店員さんに言われるがままに席についた。

「莉緒嬢、何飲む?あと、此処ケーキバイキングだから、好きなだけ持ってくるといいよ」

オレンジジュースとだけ答えるとわざわざ取りに行ってくれた。

こういうさりげなく気が利くとこも女の子からしてみればドキッとする…かも。

あたしもケーキ取りに行こう。

あたしがケーキを持ってくる頃には霜月君は帰ってきていた。

「ははっ。莉緒嬢4つも食べんの?細いのに意外ー」

「えっ…」

ヤバい。いつものノリで4つ持ってきてしまった。

「まぁ、そういうところも可愛いけど」

あまりにも無邪気に笑うから思わずドキッとしてしまった。
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