ミルクティー
「何?あ、手大丈夫?」

「手は大丈夫。で、今日、1時間目にいなかったでしょ?噂では中村と屋上に居たって聞いたんだけど」

ちょっとだけ真剣な目になった霜月君。

「うん、居たけど?それが…どうかした?」

「えっ…何もされなかったよね!?」

「うん。龍はそんなことする人じゃないよ」

なんでそんなこと聞くんだろ?あたしにはよく分かんないや。

「龍?まさか中村のこと『龍』って呼んでるの?」

「うん、そうだよ?そう呼べって言われたから…、なんでそんなこと聞くの?」

「中村がそんなことを…?アイツ、意外とやる奴なんだ」

霜月君がちょっとニヤッと笑ったように見えた。

「ねぇ、莉緒嬢…。俺のことも名前で呼んでくれる?」
< 25 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop