ミルクティー
そのあとも何枚か撮り、いよいよ最後の撮影となった。

『はい、撮りますよー。3、2、1』

その瞬間、あたしの頬には柔らかい感触。

『撮影は終了です。落書きコーナーに移動してください』

もちろん、あたしは何があったか理解できずにきょとんとしている。

「莉緒嬢?落書きコーナーに行こう?」

「えっ…い、今さ…」

な、何した…?

「莉緒嬢もしかして初めてだった?そんなに驚いた表情してさー」

高2で初めてっていうあたしもおかしいよね…。

「まぁ、とにかく落書きコーナーに行こう?」

「う、うん…」

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