ミルクティー
第3章 海に行こうよ
放課後になり、約束どおり龍と一緒に帰っている途中だった。

街中を適当に歩くあたし達。別に何処に行くとも決めないで。

「…ねぇ、龍。紗希は大丈夫だったかな?」

「さぁな…」

そうだよね。分からないよね。

「…あっ!龍!ちょ、ちょっと隠れて!」

「は?なんでだよ」

なんと前に侑斗と行った喫茶店に紗希と彼氏がいた。

もちろん、何を話してるか分からないけど、なんとなく紗希の表情を見れば分かる。

ちょっと…ヤバい雰囲気。

「あ?あれは、前田…、こんなとこで話してんのか」

「そう!紗希が、ここで彼氏さんと話してるのっ!ちょっとだけ見守ろう?」

ちょっと回りから見れば、変人かもしれないな、あたし達。

「あぁ…俺もちょっと気になるしな」
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