ミルクティー
というか、もう紗希が見えない。

こういうとき、足が速いって追いかけるの大変だなって思っちゃう。

「龍!追いかけるだけ追いかけよう?ね?」

「…仕方ねーな」

ダルそうに歩く龍。これじゃあ間に合わないよ!

近くの公園まで龍と行くと紗希の姿が見えた。

ん?誰か他にも人がいる…?

「ねぇ、龍。今、紗希って1人じゃないよね?」

「…あぁ、なんかあれはあれで良い感じだな」

そう、よく見ると、紗希がその相手に抱きしめられて泣いていたの。

「ちょっ…!相手誰っ!?抱きしめてるんだけど!」

ゆっくり、バレない程度に近づいてその相手を確認してみる。

「おい…あれってまさか…」
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