ミルクティー
あれから、1ヶ月がたった。

紗希はまだ、あたしに話してくれない。

でも普通に学校で話したりはする。…何事もなかったかのように。

そんな今日の放課後のことだった。

「ねー、莉緒嬢、紗希嬢!今週って3連休でしょ?海に行かない?」

海ぃ!?いやいや、確かに今年は暑いよ?

…まだ6月下旬だよ?…まぁ明日から7月だけど。

「私はいいよ!…どーせ暇だし。莉緒は?」

「えっ…あたしは…」

チラッと自分の席に座っている龍を見てみる。

あっ…やっぱり目があった。しかも、またジッと見てくる。

「あの…、あたしは…」
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