ミルクティー
きっと、授業にいなかったら紗希、心配するだろうなー。

なんてことを考えてるうちに屋上に着いた。

「…ほら、けっこういい風吹くだろ?」

「…あの、なんでさっきは助けてくれたの?」

うわぁ…なんかこんなこと聞いたらキモイって思われるかな?

「さっきも言った」

「え、はい…」

会話が続かない…。

「あのさ、莉緒」

「はい!なんでしょうか?」

「…なんで敬語?…中村君じゃなくて龍でいい」

「え…でもっ」

「……」

ってか、絶対そう呼べって目だけで語ってるように睨んでくる。

「りゅ、龍…?」

「なんだ」

ホントに呼び捨てで呼んじゃったよ//

「おい、用がねーなら俺は寝るから、1時間目終わったら起こせ」

「うん、分かった」
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