ミルクティー
え?なんで、あたしに言うの?

そのとき、ちょうど電車が来た。

「あっ!龍!電車来たよっ!乗ろう?」

喧嘩も止める意味も込めて龍の手を握って電車の中まで走った。

「…おいっ!莉緒…」

これで喧嘩は終わったよね…?

「…2人で行っちゃったね。俺たちも電車に早く乗ろう?紗希嬢」

「そ、そうだね」

今、あたし達は電車の中。

いつもの通勤ラッシュとは違う、休日だし暑いから親子がけっこう乗っていた。

あたしは今、隣に龍が座っていて、向かい側に紗希と侑斗が座っている。

「ねぇ、龍。あたし紗希と話したいことあるんだけど…」

その、色々話したかったんだけどなぁ。

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