先生、大好き 前編
学園祭
長かった夏休みが終わると、すぐに学園祭の準備が始まった。

クラスパフォーマンスの練習、出店の内容決定、部活での発表内容決定などなど…

私のクラス5組はクラスパフォーマンスでダンスを踊ることになった。

私は燃えていた。
パフォーマンスの内容が良ければ表彰されるから!
ではなく、先生に見てもらえるから!

ガンバってる姿を見せたら少しは好きになってくれるかなと思って。

でも、現実は甘くはなかった。

ダンスは結構ハードで毎日くたくた。先生とメールをする気力さえ残っていないほど。

それと同じに学校でインフルエンザが流行り5組は学級閉鎖。1週間の閉鎖が解けたと思ったら今度は学年閉鎖。

10月に予定していた学園祭は危うくなっていた。

学園祭はとりあえず延期となり、学校に来ている生徒の数は学校閉鎖ギリギリの人数しかいなかった。

が、生徒がどんどん回復、復帰し11月に学園祭が開かれた。
インフルエンザで出れなかった生徒も結構いたが、やれるだけの人数はいたので開催、前夜祭でダンスを披露した。

前日に先生に「5組のダンスみててね!結構すごいから!」とメールすると、「楽しみだな」って返してくれた。

ますますやる気になって当日いままでの練習の成果を出しきり大成功!

先生から感想メールは来なかったけど、きっと見ていてくれたと信じている。
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