君に夢中~後輩編~
*第1章*


夏の陽射しが体全体を火照らせる。


ジメジメして、ベトッとして、座っているイスさえ心地悪い。


セミの望ましくない合唱が、更に機嫌を根こそぎ奪っていく。


私、岡井 綾音は今、星ノ中学校のグラウンドにいる。


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