俺様彼氏に要注意!


すぐに教室に入ってさっきの女子が指さした席に行った。


そこには、
机に伏せて嘆いてる女と、その女を慰めている女、二人がいた。


「柳瀬莎夕ってお前?」


俺は、最初慰めている女の方に聞いてみた。


「柳瀬莎夕はうちじゃなくてこの子です!」


そう言って、慰めている女は伏せて嘆いてる女の頭を叩いた。


「いった!何するの世南」

「あんたが柳瀬莎夕?」


俺を見るなり、
いきなり、ひいた顔をしてあからさまに嫌な顔をした。


「そう、ですけど…」


「これ、あんたのだろ」


ポケットから生徒手帳を取りだし、女の前に出した。


「あ、あたしの生徒手帳?なんで先輩が…」


「今朝、あんたが落としただろ、だから拾ってあげた」


「…ありがとうございました」


少し、いやかなり感謝の気持ちが伝わらない言い方にいらっときたけど
我慢した。



「拾ってあげたうえに届けたんだからさ、なんかお礼ないの?」


「だから、ありがとうございますって…」



「…っち、ばかか、俺がそんなんで納得するはずねーだろーが」


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