恋する距離
「友達に、みのりちゃんと付き合ってんのか聞かれて……俺嬉しかったんだ」


「私もっ!」




和樹君が自分と同じ考えだったことに気づき、嬉しくて思わず声がでた。




「……私も食堂で一緒にご飯食べれるようになって、周りの冷やかしは恥ずかったけど、嬉しかった」




今はこの状況のほうが恥ずかしいけど言うしかない。




「ずっと、和樹君のこと好きだったからっ!」




言い終わると、私は和樹君に包まれていた。




「良かった……。俺さっきの聞かれて、みのりちゃんに嫌われたと思った」




和樹くんは優しくギュッと抱きしめてくれる。




「それから、俺は好きな子としかキスしないよ?」




そう言ってキラキラ笑顔は私の顔に近づく。




私はその顔にすごくドキドキして、思わず目を閉じた。




私と彼の唇の距離。




0センチ……。




―END―


→オマケ



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