電撃★6MONTHS~突然の同居生活!?~
「莉都、奏哉、大宮さん達いらしたわよー」
「はい」
リビングのドアを潜り抜けると、私は1つの影をとらえた。
その影の正体である女の人は、甲斐兄ちゃんと同い年くらいの見た目で、明るい色の髪を高く結っている。
「あら、奏哉は?」
「あの子、何かやることがあるって部屋に行っちゃって……」
「はぁ……呼んでくるわ」
溜め息混じりに“ごめんなさいね”と呟くと、彼女は部屋を出て行った。
……にしても、母親が美人なら子も綺麗になるんだなー。
目の前の良い例に、しみじみ思わされる。
こう云うの、何て云うんだっけ?
「蛙の子は蛙!」
「それを言うなら“畠あっての芋種”だ」
考えを見透かされてか、すかさず突っ込みをいれる甲斐兄ちゃん。
そんな冷たく言わなくていーじゃんか。