電撃★6MONTHS~突然の同居生活!?~
「ご挨拶遅れて申し訳ありません」
不意にぺこりと身体を曲げると、彼女はそう言って続けた。
「お久しぶりです」
「……やはり君だったか」
え?
オ、オヒサシブリデス?
目前にして繰り広げられる、不思議なやり取り。
何この状況。
2人は既に知り合いで……。
……考えられることといえば。
「甲斐兄の、元カノ!?」
そうだ、それしか考えられないもん!
私は晴れやかな表情で声をあげた。
ーーというのに、2人は顔を見合わせてくすくすと笑い出したというのだ。
「この人は、俺の高校時代の部活の優秀な後輩だ。聖楽がいうような間柄じゃないよ」
「そうよ、聖楽ちゃん。……挨拶が遅れたけど、私は沖合莉都。よろしくね」
「ふーん」
なーんか、怪しいんだけどなー?