電撃★6MONTHS~突然の同居生活!?~
そう2人の顔を見比べていると、徐にドアが開かれた。
咄嗟に振り返ってみる。
すると――。
「遅れてすみません、沖合奏哉です」
透き通った声。
姉と同様明るい髪。
端整な顔立ち。
そこにはまさしく、“美少年”が立っていた。
「あ、大宮聖楽です!」
「大宮甲斐だ。これから世話になる」
そう言って、甲斐兄ちゃんはその人の前に手を差し出す。
そしてその手を取るや否や、彼はにこりと微笑んだ。
「あなたのことは姉さんから聞いてます。困ったことがあれば、何なりと」
……何だコイツ、性格までいいのかよ。
所謂、完璧人間。
私の一番苦手なタイプ……かもしれない。