電撃★6MONTHS~突然の同居生活!?~
「あー楽しみ」
申し訳ないながら、料理をソファーで待つ私。
じゅーっと何かの焼ける音がして、これまた食欲を掻き立てる。
それに、いい匂い……。
「あ、私デザート買ってきますね」
「なら、俺もついて行く」
莉都さんに続き、甲斐兄ちゃんも椅子を離れる。
それにしても、甲斐兄やるなー。
これが、さり気ない気遣いってやつなのかな?
「よろしくお願いします」
ドアから消えていく後ろ姿に、そう言った。
2人が居なくなり、ここには3人が残っていることになった。
けれど、その内1人は食事の支度をしているわけで……。
つまり今、目の前の美少年とほぼ2人っきりな状況で。
要するに、何が言いたいかというと。
“気まずい”
ただ、それだけだ。