電撃★6MONTHS~突然の同居生活!?~
LIGHTNING1
疾風迅雷-kiyora-
――数時間前。
「お母さん、今日の晩ごはん何?」
「ふふ、今日はね聖楽が大好きなハンバーグよ」
「ホントに!? よっしゃあ!」
買い物の帰り道。
お母さんと並んで歩く私は、食材がつまったスーパーのレジ袋を両手に携え、今夜の夕食の妄想を膨らませる。
それは極々平凡で、いつもと何一つ変わらない様子だった――。
私、大宮聖楽(オオミヤ キヨラ)は、この春晴れて高校1年生になる。
高校生……中学生とは違う響きに、なんだかちょっぴりわくわくする。
入学式を明日に控え、今日はいつもより少しだけ浮かれた気分だった。