電撃★６MONTHS～突然の同居生活!?～

「ああ、私は行かないわよ？」

「……へ」


えーーーーーー!?

ちょっと、どういうこと！

いや、言葉の節々の違和感から、何となくそうじゃないかと思ってたけどさ。


「何で!?」

「何でって……家族全員でお世話になるなんて、出来ないもの。だから、お母さん達は暫くお父さんの実家で暮らすことにしたのよ。あなた達は学校があるし、この近くにいた方がいいでしょう？」


……マジですか。

家を直すまでの、半年間。知らない人の家に居候だなんて……。

ものっすごい、不安でならないんだけど。


「甲斐、６ヶ月間、聖楽を頼んだわよ」

「ああ」


お母さんから、小さなメモを受け取った私達。

――こうして、私と甲斐兄ちゃんは“沖合家”へと向かうことになったのだった。