海風~駆け抜けた青春~
「何よ。こんな時間に呼び出して。」
「まぁまぁ、美空。これを見てくれ給え。」
そう言って、あたしは後ろに隠し持っていた物を出す。
「花火か。」
「陽、大正解!」
「なんかよぉ、急にやりたくなって。」
「そんな大地のために、みんなでぱーっと盛り上がろう!」
二人に向かってピースをする。
「…はぁー、仕方ない。やってあげても良いよ。」
「久しぶりの花火だしな。」
陽と美空はお互い顔を見合わせ、あたしにピースした。