◇悪魔が愛した天使◆


それに応えるように恭祐は私を抱き締めた。


「……ありがとう」


小さい頃私はいつも1人だった。

ママもパパも仕事で居なかった。

海外出張とかで。


私の家は意外とお金持ちで、お手伝いさんが何人かいた。


お手伝いさんが何人居てもあの広い家に居るのは寂しかった。



だから………


1人は嫌い。


じゃあ、なんで一人暮らし?


ってよく言われるけど……


1人になりたかったの。


おかしいって思うけど


後悔はしてないよ。



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