Black Children
毎日2人は俺の家に訪れる。
最初はチャイムをしっかり鳴らしていたが、
そんな面倒なことはもうしない。
寧ろ、自分でもそろそろ時間だ、と気づく。

そしてその後、2人で歩道の上を歩く。
昔はあんなに広く感じたアスファルトの上。
俺たちが大きくなっただけなのに、
こんなに違って感じるなんて。
些細なことを喋りながら、毎日同じ道の上。

そんな繰り返しのはずなのに、不思議と飽きない。
寧ろ、もっともっと・・・。
毎日が過ぎればいいのに。そう思う。

< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop