イケオタ
「ちょっと奈瑠」

結衣花がもーっと言うような顔で奈瑠をみた

「助けてくれたのは感謝するけどカメラまで取り上げなくても…」

「結衣花
奈瑠は結衣花達のためにカメラ取り上げたんだぜ」

翔が間に入って結衣花の正面に立った

「なんで?
だってあたし達撮られてないし
ねっ!?」

結衣花は友里恵に聞いた

「たしかに…

私達の目の前では撮られてないわね」

その言葉に結衣花はあっ!!と言う顔をした

「もしかして…」

「そっ!!
もしかしたらあいつら離れたとこから撮ってたかもよ
だから奈瑠は…」

「いや…
まぁ〜そんなことより早く行こうよ
ねっ!?」

「んっ!?
奈瑠なんか汗かいてない」

「えっ!?
ゆ、結衣花の気のせいじゃない
ほらいこ」

そりゃ緊張して汗もかくよ!!

あんなカツアゲみたいなことしたことないのに

ため息を吐きながら奈瑠はソソクサと歩きだした

「ちょっと
待ちなさいよ」

結衣花と由里恵は早足で後をついて行った

翔はヲタクから貰った?カメラの液晶を見た

「あのヲタク、カメラの腕は良いみたいだな・・・」

「しょ〜う、早く来ないと置いてくよぉ」

結衣花が手を振りながら急かした

「おぉ〜今行くよ」




“ファイルを削除しました”
< 23 / 37 >

この作品をシェア

pagetop