イケオタ
「んっ!!
どうした翔…」

奈瑠は翔の見つめる先に何があるのかを確認するために振り向いた

「…げっ!!」

そこには長い髪をまとい腕を組み仁王立ちして奈瑠を睨みつける
委員長、神崎 友里恵がいた

「“げっ!!”てどう言う意味かしら雪村 奈瑠」

で…でた

「い、いや別に何でも…
それよりなんか用?」

こわぁ〜(涙)

この目…

そんなに睨まないでよぉ〜

「あなた日番日誌取ってきたのかしら」

「日番日誌?
なんでおれが…
あっ!!」

奈瑠は自分が副委員長と言うものになっていたことを思い出した

「思い出したみたいね
あなた自覚あるの?
もっとしっかりしてくれないと委員長である私の責任になるんだからね」

「あっ、うん…
今すぐとりに…」

「いいわよ」

「えっ!?」

「もう取ってきてるからいいって言ってるのよ」
「神崎が取りに行ってくれたの?」

「そうよ、私以外誰が取りに行くのよ」

「ありがと」

「へっ!?」

腕を組んで仁王立ちしていた神崎は奈瑠の予想もしなかった言葉に聞き返した

「ありがとね」

「なっ、べ、別に御礼なんて…
今度からは気を付けなさいよ」

「うん」

奈瑠の返事と同時に神崎はクルリと180゜回転しそそくさとその場からいなくなった

「どうしたんだろ神崎さん
何か顔赤かったけど風邪でも引いてるのかな」

「奈瑠…
お前なぁ〜」

奈瑠に呆れる翔であった…
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