イケオタ
文化祭は・・・
キーンコーンカーンコーン…

「はぁ〜い
それじゃあ今から今日の流れを説明しますよぉ
じゃ後はよろしくね友里恵さん、な〜くん」

な〜くんと言うのはふあゆんがボクに付けたあだ名だ

「はい、ではまず午前中は出し物を決め、午後からは準備になります
準備期間は5日間です
今日は月曜日なので金曜日まで準備期間で土曜日が文化祭当日となってます
質問のある人は今すか」

シーンッ…

「無いようなのでこのまま文化祭で何の出し物をするか決めます
何か案がある人は手をあげて…」

「はぁ〜い」

神崎が最後まで言い終わってないにもかかわらず翔が手をあげた

「んっ…!!
天沢くん、人の話は最後まで聞きなさい」

「りょうかぁ〜い
でさ、出し物なんだけどいい案出ちった」

ニヤニヤしながら言う翔の目は奈瑠に向けられていた

「何かしら!?
どうせたわいもない事なんだろうけど
言ってみなさい」

「え〜でわ
ダカダカダカダカ…」

自分でBGMを出す翔にクラス中が注目した

「ババンッ!!
メ・イ・ド喫茶」

その言葉を聞いた途端
男子は大歓声を上げたが女子はもちろんブーイング

「そんなのダメに決まってるでしょ」

神崎もため息をつきながら言った

「ちょっとまったぁ〜
話は最後まで聞きなさいって委員長も言ってただろ
話はまだ続きがあるんだよ」

翔の言葉はうるさい教室を一瞬で静めた
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