憂鬱な死神の少女
ってか抜けたら奇跡だと思う
まぁそんなことで寝不足気味の私には遊ぶ気力が無い
今日だって本当は正午まで寝ているつもりだった
なのに…なのに、
たったの3時間でプリムがやって来た
そりゃ不機嫌にもなる
寝不足だし、もともと馴れ合うことを私は嫌っている
プリムと話してることもミラクルだ
それなのに…“遊ぼう”…?
無茶言うな、こっちは疲れてるんだ、と怒鳴ってやりたかった
が、怒鳴る気力さえも無い
…軽くあしらって帰らせよう
「無理。私は眠いんだ。帰って」
「もう、エイシスったら…。断り方がひどいよー!そんな性格だからみんなに嫌われちゃう…」
途中でハッとするプリム
当たり前だ
彼女は禁句を言ってしまったのだから
そんなプリムに私は目を細め冷たく言い放った
「…わかった。もういい。どこかに行って他の人に相手してもらって。私みたいな“嫌われ者”以外に…ね」
「あ…」
パタン
プリムの顔が青ざめて硬直してる中、私はドアを閉めた
すると部屋のドアをプリムが叩いてきた
「エイシス!ごめんなさいっ!エイシス!」
少しの間プリムはドアを叩き続けたがそのうちしゃくりあげながら泣き始めた
「うっ…く……ヒック…エイシス……ごめ…ック…なさい……!」
ドア越しに聞こえるプリムの声
私は3度目になるため息をつきながらドアを開けた
「そろそろ泣き止んだら?」
「グスッ…エイシス…」
ポロポロと涙を零しながら私を見てくるプリム
「もう怒ってない…?」
「怒ってない」
「本当に?」
「本当」
「ほんとのほん「だぁぁ!うっさいわね!エイシスは怒ってないって言ってんでしょ!」…シュナ!!」