甘酸っぱい彼
朝になり時刻は7時。父はもう会社へ行ったようだ。テーブルには手紙があり、
{百季へ ソファにある制服を着て朝ごはんを食べて7時45分にこの手紙の裏に書いてある地図どおりに学校に行きなさい。}と書いてあった。弟の優雅ももう中学校へ行ったようだった。あたしはソファに落ちていた制服を着ると手紙に書いてある地図どおり学校へ行った。


職員玄関から入ってインターフォンを押すと事務の人らしき人が出てきた。その人は少し目を丸くしてから言った。
「えーっと。相沢百季ですね・・・。」
「はい。よろしくお願いします。」
「こちらへどうぞ・・・。」
あたしは事務の人の暗さに少し驚きながらその人についていった。


「こちらが相沢さんのクラスになります・・・。」
「ありがとうございました。」
あたしは事務の人にお礼を言うとあたしはドアにてをかけた。そういえば、ここ荒れてるって言ってたよね・・・?不安に思いつつあたしは開こうとした。すると・・・
「あのっ!」
いきなり呼ばれてあたしはドキッとしながら振り返った。振り返ってあたしは驚いた。

さっきの・・・事務の・・・人だよね?大きな声出るんだ・・・。

あたしは失礼なこと思ってるなと心の中で自分に突っ込み、事務の人を見つめた。
「あの・・・。その・・・。」
「なんですか?」
事務の人は何か言いたげで、しばらく間を開けて言った。
「あの・・・。気をつけてくださいね・・・?」
事務の人は口をおさえて目を泳がせている。

気をつけて・・・くださいね・・・?それって、どういう意味?荒れてるからってこと?

あたしは少し怖くなり事務の人に問いかけようとしたがもうすでに事務の人は目の前からいなくなっていた。
「なんか、怖いな・・・。緊張してきたし。」
そう呟くとあたしは教室のドアを静かに開いた。

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