甘酸っぱい彼
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中学二年、冬。
「おいっ!秀太っ!パスっ!」
「おうっ!修っ、ヘイっ!」
「なんで、返すんだよ~っ。」
「はははっ、ごめんごめんっ!」
昔の修と秀太は仲が良かった。同じサッカー部で、二人がそろえば無敵と言われるほどのチームワーク。いわゆるコンビだった。この頃はまだ、秀太はモデルをやってなくて二人でサッカー選手を目指してた。そんなある日・・・
「いい汗、かいたな。」
「ああ。・・・なぁ、この後お好み焼き食いに行かね?」
「おっ!いいなぁっ・・・って、汗かいたのにお好み焼きかよっ!」
「はははっ。まぁ、いいじゃんいいじゃん。相談したい事もあるし。」
「なんだなんだ?秀太が悩みかよ。」
「まぁ・・・な。」
二人はグランドで練習していた帰り、お好み焼き屋に行った。


カランコロ~ン♪
「いらっしゃ~いっ!」
お店の人が迎えに来た。
「何名ですか?」
「二人で。」
「二名様、入りま~すっ!」
案内された席に着いてメニューを取り、注文をすると二人は話し始めた。
「ここのお好み焼き、久しぶりだな。」
「ああ。ここは・・・二年ぶりくらいか?」
「確か小6ぐらいん時、親とかと一緒に大会優勝祝いで来たんだったよな?」
「そうそうっ。」
二人は昔を思い出していたんだ。
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